くしかわ姫(12)
村のしゅうは、この世で結ばれなかった二人の愛を悲しんでおいおい泣いたと。そして、ねんごろに後生をとむらったそうな。
それから誰いうとなく、この川を「くし川」と呼び、若君と姫君の哀しい物語を語り伝えたいという。
くし川は、櫛にちなんで「櫛の川」といわれ、その櫛は串に通じるので「串川」と呼ばれるようになった。
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