くしかわ姫(1)
くしかわ姫
丹沢の山あいから、川がひとすじ光るように流れている。
水は青くすきとおり、道行く人は足をとめ、しばし時を忘れてたたずんでいる。
いつの頃からか、村のしゅうは、この川を「串川」と呼び、川にまつわる哀しい伝説を語り伝えてきた。

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