「二またの大蛇が出たぞー。」

池子の谷戸にまた二またの大蛇が出ました。

殺し損ねた蛇をそのままにしておくと、傷口から頭がはえてこのような蛇になることがあるとか。
村人たちはこの蛇を殺そうと、村外れの「浦郷庄の小池」まで追い掛けましたが、その足の速いこと。
蛇はそのまま池に逃げ込んでしまいました。
それから10年後。平和だった池子の村に大変な問題がおきました。

それは、あの二またの蛇が15丈(45 )程までに成長し、首は7つにも分かれてしまいました。

そして時々、隣村へ行く旅人や牛などをおそって食べてしまうのです。
今日もまた旅人が蛇におそわれました。
父上大変です。村人が蛇におそわれました。」

今年に入って、何人もの村人や牛があの蛇におそわれています。
牛をもひと飲みにする、あの大蛇を何とかしなければなりません。
「うむ、俊光。村人を集め蛇退治の相談じゃ。」


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