撮影地は、現在は津久井湖の湖底に沈んだ相模川の又野から川坂にかけての地区です。写真では見えませんが、右手前の「屏風岩」のあたりから下流の「ヒナタ」方面を撮っています。
夕景色のなか、大河を思わせる流れの中央に漕ぎ出された小船の姿は、構図としても見事なもので一幅の山水画を思わせる風情です。 小学館発行の雑誌『サライ』の、「かつて湘南は山の中にあった」という詩集(1992年6月18日号)では、口絵写真として掲載されています。