雛鶴姫(12)
悲しみのうちに夜が明けました。
家臣たちは、姫と御子のなきがらを葬りました。
このことを知った村の人たちは、正月祝うために飾っておいた松飾りをはずし、しきみの枝をたてて御霊をとむらいました。
残された家臣たちは、三人の霊を末ながくまつるため、この無生野に住むことになりました。
また、いつのころからか、姫と御子のなくなった秋山嶺を雛鶴峠といい、青山から秋山までの道を雛鶴街道とよぶようになりました。
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