にのみやビジネスプランコンテスト事業報告

 平成20年度取り組みました「二宮町商店街活性化人材育成セミナー」では、地域内外の方々との緩やかな連携を通して事業発展、販路拡大や他業種から経営のヒントを得ることや、自主性を持った研鑽の重要性などを学びました。

 本年度は、上述の流れを汲みつつ自主的な研鑽を効率的に図る場として、平成18年・19年と推進した起業家支援事業にて培った、プランコンテストの手法を取り入れ、町内事業者を中心とした中でプランコンテストを実施し、経営ビジョンから具体的行動計画までの一連の取り組みの体系化と具現化を目指す事業にて、県提案公募型事業としても採択されました。コンテスト形式により座学だけではない、緊張感と競争力を養うことにより、より実践的な実力をつけてもらおうとするものです。また、切磋琢磨を図る場ではあるのですが、勝敗にこだわらず志を共有した各メンバーが共々前に進んでいける自主的な集団を醸成する場としての位置づけの意味を含めて本事業を実施いたしました。

 なお本事業実施にあたり、(財)神奈川産業振興センター、神奈川県湘南地域県政総合センター、神奈川県商工会連合会、(財)起業家支援財団、二宮町よりご後援の快諾をいただきました。本紙面をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。

第1回 経営革新とビジネスプランの概要

講師 (株)スプラム 代表取締役 竹内幸次先生 中小企業診断士

 日本の中小企業は現在約420万企業、全企業の99、7%。内個人事業主が280万(約3分の2)、法人企業が120万社(約3分の1)

 経営革新とは新しいことに挑戦すること。(1)新商品の開発または生産、(2)新役務の開発または提供、(3)商品の新たな生産または販売の方式の導入、(4)役務の新たな提供の方式の導入、その他の新たな事業活動を指す。

 経営革新計画策定に当たっては、以下の順序で整理する

  1. 表面化した自社の問題を整理(売上高、利益、財政、後継者等)
  2. 自社を取り巻く環境変化の確認1)外部環境の変化−客の変化(顧客ニーズの変化は特に重要)、ライバルの変化2)内部資源の変化3)時間軸での確認3年前〜現在〜5年後
  3. SWOT分析…競合店との違い、ビジネスチャンス
  4. 経営理念の再定義…社会的な視点で自社のあるべき姿を認識する。
  5. 到達したい目標を再確認…定量的、定性的自店の目標は明確か
  6. 顧客層の再確認…顧客は結果でなく計画するもの。
  7. 今の顧客ニーズに対応した新業態の開発…商品、価格、店舗、販促の4活動を見直す
  8. ニーズ対応型ビジネスの実施…半年、1年後のモニタリング(効果測定)が不可欠

 業種別にみる中小企業の景況感としては、DI値の変動が大きい業種は、鉄鋼・金属、一般機器、電気機器、輸送機械業などが、ダメージを大きく受けているとのこと。他方小売業、サービス業等はDI値の変動が少なく、好影響も甘受しなかったがダメージも少ないとのこと。

 中小企業の相対的な強みとして(1)経営者、社員との一体感・連帯感、(2)柔軟な対応力、(3)経営における迅速かつ大胆な意思決定能力など、弱みとして(1)規模の経済性、(2)豊富な品ぞろえ、(2)資金調達力などがあげられる。

第2回 数値計画と組織計画

貸借対照表(すべての株式会社には公告義務があり/官報か日刊新聞かWEBを選択)
会社の期末における財政状態(資産・負債・純資産(旧自己資本)を示す決算書)
損益計算書〜会社の一会計期間における経営成績を示す決算書
粗利益率について:標準粗利TKCの経営指標ホームページにて公開、J-net21〜創業計画策定について有用
経営分析にて自社の財務力を知る
流動性(流動比率、固定長期適合率、総資本対自己資本比率)収益性(売上高総利益率、売上高営業利益率、)成長性(売上高成長率)等各項目について
損益計画、資金調達計画

従業員をやる気にさせる社内施策とリーダーシップの発揮
中里スプリング製作所(群馬県高崎市)、社内投票により嫌いな顧客との取引停止を認める、月に1度の「夢会議」により仕事と個人の夢の共有化を図りモチベーションを引き出している。
組織戦略とモチベーションアップ法〜ハーツバーグの動機づけ理論、MBO目標管理シートなど

第3回IT活用とプレゼンテーション

IT活用
 概況、H19年度EC市場規模5.3兆円(前年比21.7%増)

経営効果を生むホームページ、ネットショップ
 (1) SEO対策、(2)デザイン・色彩・イメージ、(3)情報へのたどり着き易さ、(4)コンテンツの価値、(5)顧客コミュニケーションの仕組み、(6)コンプライアンス(特定商取引、プライバシーポリシー等)、(7)クイックレスポンスをしているか?、(8)メディアミックスはしているか?
など
 他コマーシャライザーによる会社案内の動画作成、QRコード作成の紹介等

ビジネスブログ執筆のコツ
 (1)ニュース的な記事の場合6W2Hが明確か?、(2)SEO的記事タイトルになっているか(業界キーワード、地域キーワード、特徴キーワード)、(3)3〜4行に1行空行を入れる、(4)写真とキャプションがあるか、(5)誤字脱字がないか、(6)PC向け機種依存文字はないか、(7)文章の趣旨が顧客へのメッセージ・自社アピールになっているか、(8)前向きな信頼感ある雰囲気があるか他

プレゼンテーション資料作成のポイント
 プレゼン10分の場合、パワーポイント1分1枚のペースがベスト。
文書は1画面5〜6行、図表やイラストを使用、2次元マトリックスを使用、素人でも分かりやすい話し方、自分の言葉で話すなど

にのみやビジネスプランコンテスト

 平成21年10月23日(金)、二宮町商工会館にて上記経営塾参加者を対象としてビジネスプランコンテストを実施いたしました。コンテストには7件の応募があり書類選考を経た6者による発表がありました。

 審査委員には神奈川産業振興センター経営支援課長、神奈川県湘南地域県政総合センター課長、二宮町都市経済部長、二宮町商工会事務局長、竹内先生に審査をお願いいたしました。

金賞
有限会社武井設備 石渡勝氏
「住宅設備のハウスドクター」

銀賞
京の味圓山 村上正利氏
「ITフル活用による客層別新規顧客獲得」

銅賞
NPO法人湘南二宮ITクラブ 片岡健二氏
「商店等事業者向けホームページ・ブログ作成等支援事業」

有限会社杉本モーターサイクル 杉本章彦氏
「レンタルバイクによる潜在ライダー獲得による売上拡大」

にのみやビジネスプランコンテストの様子

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